高田義裕の人生論

今日の箴言

人は、世界にただ一人しかいない貴重な存在になるよう日々励むことはあっても、決して人は、世界にただ一人しかいない、どうしようもない者になってはならないのである。

2.立派な事を語れる者が、価値ある人間であると思っている者達に言えることは、たとえ立派な事を話せたとしても、それを真剣に聞いてくれる相手が居なければ、それは全く意味が無く、それは、空気に向かって話していることになるのである。すなわち、それを聴くほどの耳のある、理解力のある聞き手の方も、また同時に価値があるのである。

3.人が永遠に生きる、ということが、非常に受け入れ難く、信じ難いことと思っている者達に対して言えることは、人はもともと永遠に生きられる存在であることを示す残証は自然界に普通に垣間見られるのである。例えば、人間以外の生き物である木や動物や植物などは、桜の木とかライオンとか、タンポポという個性に集約されるのであり、たとえ一本の桜の木が、枯れてしまったり、ある一匹のライオンが寿命で死んでしまったり、一本のタンポポが枯れたりしてしまっても、それらは、1本1本や、一匹一匹が一つの単位ではなく、全体の種類として述べなければならないのであり、桜とかライオンとか、タンポポとかの種類全体としては永久に存在するのである。しかし、人間は逆に、一人一人が全体の種類であって、あくまでも、人間一人で1単位なのである。すなわち、他の生物は集団としては永遠に生きていけるように、人間も本来なら、一人一人が独立して永遠に生きられるはずなのである。