高田義裕の人生論

今日の箴言

一人で、すべてのことを知っていることよりも、すべての他の人の長所をそれぞれ知っていることの方がより勝っていること。たとえ一人ですべてのことを知っていても、誰も褒めてくれないし、相談する相手もいらなくなるし、結局は、孤独という問題を解決することは出来ないからである。すべてのことを知っているのならば、自分が孤独にならない方法も知っているはずであるのに、逆にすべてのことを一人だけで知り得ている分、孤独にならない方法を知ることが出来ない事を知っていることにしかならないのである。それに比べ、自分は何も知らなくても、いつも他の人と仲良くし、その人の悪い点を目に留めるのでは決して無く、あくまでも、その人の良い面を知るように努力し、そうして、遂には、すべての人の良い面が分かったとする。すると、あなたは、すべての人と仲良くして来たから、それぞれの人々の長所を自分の望む時に、それを使わせて貰っても誰も文句は言わない。これによって、まるで、自分が一人ですべての事を知った事に匹敵する様になるのである。しかし、ここでの違いは、あなたはすべての事を知りながら、決して孤独では無いという事である。他の人の尊厳を尊重して、その人の良い点を用いて、新たな良い結果を生み出せたら、その人はあなたに感謝して、褒めてくれるだろうし、何か問題が生じたなら、誰かに相談して、その問題を解決出来る良い特質を持った、また別の人に協力して貰えば、物事を解決することが出来、あなたは彼に感謝して、更にその人と仲良く出来るし、相手も自尊心を更に高められるだろうし、と、いい事づくめなのである。その様な意味において、一人だけで優秀に成ろうとするよりも、すべての人の良い点を認めて互いに協力して行く事の方が、遥かに勝っているという事である。