高田義裕の人生論

今日の箴言

人は、喜びを独り占めしたければ、また、悲しみも一人だけで負わねばならぬ。よって、人は、喜びは常に他の人と分かち合い、そして、悲しみは常に、みんなと共に負い合う様にしなければならない。人生を季節に例えるなら、順境は春と秋である。人は春と秋の時期に、のんびり寝ていてはいけない。その時期は、種を蒔く時節であり、実った穀物を収穫する時節である。なぜ順境の時期はあるのか。それは、その後から必ず来る冬という厳しい逆境に備える為にあるのである。決してキリギリスの様に、種も撒かず、穀物を収穫する事もなく、ただ楽しく歌って踊って楽しむ為にあるのではないのである。常に蟻の様に勤勉に働きなさい。そうすれば、冬の何もない厳しい時期でも、あなたには、食べ物があることになる。キリギリスの最後の悲惨な末路を知っているか。彼には、厳しい冬という逆境に耐え得るだけの食物も無い。彼は最後には、凍え死んでしまうのである。そしてもっと悲しい事に、死んだキリギリスの死体は、最後には蟻の餌になってしまうのである。