高田義裕の人生論

今日の箴言

人間同士の争いは、すべて、ふとしたキッカケで生じた全く些細で、取るに足りない程の意見の相違で起こること。すなわち、その場の一時の雰囲気と流れで、互いが引っ込みが付かなくなって、それを押し通そうとする所から生まれること。この時の最大でかつ、唯一の解決策は、自分の意地、すなわちプライドを捨てて、どちらかが折れるという事しか無いのである。なぜなら、最初から生死がかかっているほどの事柄について議論している訳でも無ければ、かつ、それを譲ったからと言って、何か大事なものを失う訳でも無いからである。ただ、あるとすれば、お互いの心が尊大で、誇り高い状態の故に、実際以上に問題を大げさにして、自分で勝手にそう思い込んでいるだけなのである。

2.彼らの最も探し求めているもの、すなわち、救いは、実は、彼らのごく日常のありふれた目の前にあったのであるが、むしろ、問題であったのは、彼らがそれに気付かなかったこと、もしくは、気付いてもそれを救いとは思わなかったこと、いや、最大に言えば、それを救いだと思いたく無かったという事に尽きるのである。