高田義裕の人生論

今日の箴言

理論エンジン

あるAさんというマッサージ師がいる。彼は毎日他の人をマッサージしているため、体がくたくたになり、自分が誰かにマッサージしてもらう必要がある。そこで、また別の、Bさんというマッサージ師にAさんはマッサージしてもらった。しかし、ここで、Bさんというマッサージ師も、体がくたくたになり、誰かにマッサージしてもらう必要がある。そこで、また別の、Cさんというマッサージ師がBさんをマッサージすることになる。しかし、またここで、Cさんが別の誰かに、と言う風に、これが延々と続く。それでは一番最後の人は、誰にマッサージしてもらえばいいのかという問題が生じる。答えは、一番最初のAさんにマッサージしてもらうことになるのである。このように、誰かの必要を別の人が満たし、また、その分を誰かが満たすというふうに、自転車操業の様に物事がサイクルし、自然と循環するようになる。これこそが燃料を必要としない理論エンジンである。