高田義裕の人生論

今日の箴言

真実な事として、人は、優秀である人間ほど、劣等感(コンプレックス)を持っている傾向にあること。逆に、あまり優秀で無い、平凡な人間ほど、劣等感を持っていない傾向にあるのである。それは、前者は、頭が良い故に、まだ見えない、遠くまで先を見透してしまうからであり、それによって、何事も難しく考えてしまう傾向にあり、人生を悲観的に見てしまうからである。しかし、後者は、あまり深く考えない分、前途に雲が掛かっている状態であり、その分、何事も楽観的であり、悩まずに済むからである。よって、人間にとって、優秀であることが、必ずしも万全であるとは言えないのであり、逆に、劣っているから、駄目であるとも言えないのである。むしろ、両者にとって、互いに不足しているものを逆さまに持ち得ているという意味においては、互いの立場に優劣は無く、対等であるという事なのである。