高田義裕の人生論

今日の箴言

人から助言されても、判断出来ない場合は、実際に、自分からそれをやって見れば良いのである。そうして初めて、自分が実際に行った結果と、他の人からの助言の内容とを比較して見比べる事が出来るのであり、物事の判断の仕方は、最初から既に、正しい方法が、定まっているのでは決して無く、あくまでも、あるものとあるものとの比較の繰り返しによって、決定付けされるからである。

2.心の病の原因とは、決して合理的な理由に拠るものではない。これは、すべて、本人の常識感と実際の現実との甚だしい乖離の差によって起こり得るものである。普段、私達は、自分が当然の事と思っている事とは、違う現象が起きたら、非常に戸惑いを感じ、一種のパニック状態になるのである。しかし、健康な人の場合は、すぐにそれに対して適応する精神的免疫力が働き、自分の常識感と現実との乖離を自己修正出来るのである。しかし、心の病んでいる人は、現実の結果-自分の常識感=乖離の差が非常に大きくなっており、精神的免疫力がそれに追いつかないばかりにそのパニック状態が長く続いてしまうのである。よって、この治療法は、本人の常識=本人の思い込みを、ゆっくり時間をかけて、ときほぐし、現実との乖離の差を徐々に減らしていく行為に他ならないのである。よってすべての患者に共通する正しい治療法などは存在せず、あくまでも、一人一人によって解決する価値観の内容は違ってくるのである。