高田義裕の人生論

今日の箴言

罪の贖いに、代替えはない様に、また、人の妬みにも対処法は無いのである。

2.たとえ、見た目には、それは一つに見えても、実際には、すべてのものが一つを支えているのである。よって、たった一つの事を理解する為には、同時にまた、すべての事を理解しなければならないのである。よってすべての事を理解する為には、無限の時間を要するので、人は、永久にすべての事を理解する事が出来ない。よって、人はたった一つの事をさえ、すべてを理解し尽くす事は出来ない。すなわち、私は耳鼻科の専門家である。私は半世紀にも渡って耳鼻科の事を研究してきた。よって私は耳鼻科の事については、すべての事を習得した、という者は、それを知るべき程にも知っていないのである。

3.何事も、それが無い事が、最悪の状態なのでは無い。それがなければ、それを補充すればそれで良いのである。問題は、あるべき時にそれが無い事、また同時に、あっては為らぬ所にそれが豊富にある事、また、それ以上無くても良い所にそれが有り余る程ある事こそ、最悪の状態なのである。例えば、地震災害で、水道管が破裂し、飲料水が必要な時に、それが無い事は、最悪の状態であり、また、シリアやイラク等の中東諸国には、紛争地帯が無数にあるが、そこで、紛争を解決するのに本当に必要なものは、正しい教育にあるのに、彼らはそれを銃で解決しようとする。彼らはこれからの世代を担う若者達に教育ではなく、銃を与えて、多くの命を犠牲にしている。これこそ、最悪な状態なのである。また、主にアフリカの国々では、明日の食べ物も無い極度な貧困状態にある人々が数多く苦しんでいる。しかし、先進国と呼ばれる国々には、食べ物が豊富にあり、毎日食べ残した食物や、店で売れ残った食物が、大量に廃棄されている。要するに、それ以上必要無い所には、無駄な程、食糧があるのに、貧困状態にある人々の所には、何の食糧も無いのである。そう、我々の生きているこの社会全体の仕組みが、既にもう最悪なのである。