高田義裕の人生論

今日の箴言

人類が長い苦闘の末、ようやく編み出したと思われている、人の生活を安定させ、人を幸福にする上で、現在最も有効なシステムであり、体制である、と誰もが信じて疑わない社会的構造である、[民主主義]というものは、実際には無秩序の温床でしかないこと。本当の所は、これもまた、矛盾するくらい意表を突くものであるが、君主制が結局は人にとって一番良い支配体制であること。ただ、その君主制を人が行った場合にのみ、そのシステムを十分に維持させて行ける能力を、人はもともと持っていない為、それは恐怖政治となり、密告政治となり、腐敗政治化し、君主制は堕落して行ったのである。人類はそのような痛くて癒しようの無い酷い結果を現に歴史上で経験して来た為、君主制は悪の権現の様なイメージを抱いてしまっているのである。しかし、民主主義の政治の結果はどうなってしまったか。それは我々が現在まさに経験している事柄なのでは無いだろうか。それは、舵取りのいない遭難船の様なものであり、価値基準の崩壊した不安で不穏な精神状態であり、富裕層と貧困層の格差の拡大であり、将来に対する何の目標も無い、ただ漠然とした虚無感だけが厳然としてあるだけである。これからは、人類が無数の交配を繰り返してきた結果により、人種が白人と黒人に別れてしまった様に、あくまでも、政治の主導権は今でも白人が握っており、大多数を占める黒人は今までも苦しい奴隷状態が続いている様に、貧困層と富裕層の格差は、これからますます極限にまで開いて行くであろう。所詮、民主主義とは、100%の果汁のジュースを無限に水を足して薄めた様な、味の無い、誰も飲む気のしない、最終的には、捨てられる運命にあるのである。その最終部分に今、我々は立っているという事である。